素行調査とは?わかること・調査方法・違法性をわかりやすく解説
「素行調査って何がわかるの?」「違法にならないの?」
パートナーの行動に不信感がある、採用候補者の素行を確認したいなど、素行調査を検討する理由はさまざまです。しかし、具体的にどんな調査が行われ、何がわかるのかイメージしにくい方も多いでしょう。
この記事では、素行調査の基本からわかること・調査方法・違法性の判断基準まで、わかりやすく解説します。
素行調査とは?意味と身辺調査との違い
素行調査とは、対象者の日常の行動や生活態度を観察し、実態を明らかにする調査のことです。「素行」とは「ふだんの行い・生活態度」を意味し、対象者が普段どのように過ごしているかを客観的に記録します。
身辺調査との違い
素行調査と混同されやすいのが身辺調査です。両者には以下の違いがあります。
| 項目 | 素行調査 | 身辺調査 |
|---|---|---|
| 調査対象 | 現在の行動・生活態度 | 経歴・人間関係・生活全般 |
| 時間軸 | 主に現在〜近い過去 | 過去〜現在まで幅広く |
| 調査手法 | 尾行・張り込みが中心 | 尾行+データ調査+聞き込み |
| 主な目的 | 特定の行動確認 | 人物像の総合把握 |
簡単にいえば、素行調査は**「今、何をしているか」にフォーカスし、身辺調査は「どんな人物か」**を総合的に調べる、より広範な調査です。
素行調査でわかること8つの項目
探偵や興信所による素行調査では、合法的な範囲で以下の情報を確認できます。
1. 日常の行動パターン
対象者の外出時間・帰宅時間・立ち寄り先など、日常の行動を時系列で記録します。報告書には写真や映像が添付され、客観的な事実として確認できます。
2. 交友関係・接触人物
誰と会っているか、どこで会っているか、接触の頻度はどれくらいかを確認します。特定の人物との不自然な接触が判明することもあります。
3. 浮気・不倫の有無
素行調査で最も多い依頼目的です。ホテルへの出入り、特定異性との継続的な接触など、不貞行為の証拠となる行動を撮影・記録します。
4. 勤務状況の確認
「本当に出勤しているのか」「勤務時間は申告どおりか」を通勤状況の観察で確認します。退社後の行動も合わせて把握できます。
5. 金銭関連の行動
パチンコ店や競馬場への出入り、消費者金融への訪問など、ギャンブルや借金に関連する行動を確認できる場合があります。口座残高は調べられませんが、行動から兆候を把握します。
6. SNS・オンラインでの活動
公開されているSNSアカウントの投稿内容と、実際の行動の整合性を確認します。投稿時間や場所の情報が調査の裏付けになることもあります。
7. 子供の交友関係・生活態度
非行や交友関係が心配な子供の行動を確認する目的で依頼されることもあります。学校帰りの行動や夜間の外出先などを把握します。
8. 近隣・職場での評判
聞き込みにより、対象者の周囲での評判や人柄についての情報が得られる場合があります。結婚前の相手確認などで活用されます。
素行調査はどうやって行う?3つの調査方法
尾行・張り込み
素行調査の最も基本的な手法です。通常2名以上の調査員が対象者を追跡し、行動を写真・映像で記録します。
- 徒歩尾行: 繁華街や駅周辺で実施
- 車両尾行: 対象者が車を使う場合に実施
- 張り込み: 自宅前・勤務先・特定施設の前で待機
プロの調査員は対象者に気づかれないよう、服装や距離感を工夫しながら調査を行います。
聞き込み
対象者の周辺人物から自然な形で情報を収集します。調査していることが相手にバレないよう、話題の運び方には高い技術が求められます。
データ調査
公開されている情報(法人登記・不動産登記・SNS・官報など)を分析し、行動調査と合わせて情報の整合性を確認します。
素行調査は違法?合法性の判断基準
素行調査そのものは違法ではありません。探偵業法(探偵業の業務の適正化に関する法律)に基づき、公安委員会に届出を行った探偵事務所が合法的な手段で実施する限り、法律上の問題はありません。
合法的な素行調査の条件
- 探偵業届出済みの事業者であること
- 尾行・張り込み・聞き込みなど探偵業法で認められた手法であること
- 正当な目的(浮気の事実確認、採用時の信用調査など)であること
- 調査結果を違法な目的(嫌がらせ・ストーカー行為等)に使用しないこと
違法となるケース
以下の行為は刑事罰の対象になります。
| 違法行為 | 該当する法律 |
|---|---|
| 住居への不法侵入 | 刑法130条(住居侵入罪) |
| 盗聴器の無断設置 | 電波法・刑法 |
| スマホ・PCへの不正アクセス | 不正アクセス禁止法 |
| なりすましによる情報詐取 | 詐欺罪 |
| GPSの無断取り付け | ストーカー規制法 |
「何でも調べられます」と謳う業者には注意が必要です。合法的な範囲を明確に説明してくれる探偵社を選びましょう。
素行調査の費用相場
素行調査の費用は、調査期間や難易度によって変動します。
| 料金体系 | 費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 時間制 | 1時間1万〜2.5万円×調査員数 | 短期間の調査向き |
| パック制 | 20〜50万円(数日分一式) | 費用が明確で安心 |
| 成功報酬制 | 着手金+成功報酬 | 結果が出た場合のみ報酬発生 |
費用を左右する主な要因:
- 調査員の人数(通常2〜3名)
- 調査日数・時間
- 対象者の行動範囲(車両使用・遠方出張の有無)
- 対象者の警戒度
見積もり段階で「追加費用の条件」「報告書作成費の有無」「交通費・車両費の扱い」を確認しておくことが重要です。
素行調査を依頼する前のセルフチェック
素行調査を検討している方は、依頼前に以下のポイントを整理しておくと、調査がスムーズに進みます。
- 調査目的は明確か(浮気確認・採用チェック・金銭問題など)
- 対象者の基本情報を整理できているか(氏名・住所・勤務先・車のナンバーなど)
- 不審に感じた具体的なエピソードを書き出せるか
- 調査にかけられる予算の上限を決めているか
- 調査結果をどう活用するか(離婚交渉・慰謝料請求・採用判断など)
これらを整理しておくことで、探偵社との相談がスムーズになり、不要な調査を避けて費用を抑えることにもつながります。
まとめ
素行調査のポイントを整理します。
- 素行調査とは: 対象者の日常行動を観察し、実態を明らかにする調査
- わかること: 行動パターン・交友関係・浮気の有無・勤務状況・金銭行動など
- 調査方法: 尾行・張り込み・聞き込み・データ調査の組み合わせ
- 違法性: 探偵業法に基づく合法的な手法なら問題なし。盗聴・不正アクセス等は違法
- 費用相場: 時間制で1〜2.5万円/時間、パック制で20〜50万円が目安
素行調査は正しく活用すれば、重要な判断を下すための客観的な材料になります。信頼できる探偵社を選ぶためには、複数社を比較し、料金体系や調査方針を事前に確認することが大切です。
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